時事問題への普通の市民感覚の発表 ⑥ 投稿通し12回目

       6月19日(水)の党首討論を聴いて

                                6月21日記
 予想していたことだが、時間が短すぎて討論が深まらなかったのは残念だった。
 全体で45分、それを野党4党で案分したため、最大で立憲の20分、共産と維新はわずか5分半。2大政党制でも45分は短いと思うが、これではアリバイつくりのパフォーマンスとしか評価できない。


 受けて立つ政権与党側(=総理)の負担を考えての45分なのだろうと推測するが、国政の懸案を複数議論し、言いっ放しではなく少しは議論を収斂させる時間にするならば、2~3時間あっても良い。


 野党も複数野党制は続くとして、党首討論は基本は1党だけとし、現在であれば立憲が担当したら次回国会では国民が担当する、そして国民の次は少数政党が時間分割して担当する、というようなルールを作ってはどうか。

 

 安倍政権になってからの党首討論、6月19日前の過去2回を思い出してみると、安保法制の時は、安倍総理が質問にまともに答えず、論点をずらしながらだらだらと関係ないことをしゃべって時間を使い、森友・加計問題の時は逆に枝野立憲代表が持ち時間のほとんどを安倍政権糾弾に使い、安倍総理に時間を使わせなかった、といった不毛なものだった。


 今回は、年金問題を立憲、国民、共産が取り上げたが、時間が短すぎて議論が深まった印象はない。安倍総理は、相も変わらず論点ずらしで正面から答えた印象はなく、野党側も自党の政策提案を出すには出したものの、これも時間が短すぎて消化不良の感が大きい。

 

 英国の制度をまねた党首討論だが、続けるなら時間を長くとるべきだし、日本らしく全閣僚出席のテーマフリーの予算委員会を必ず時間を保証して実施するという新ルールを作っても良いのではないか。