自民裏金犯罪の真の問題をメディアは解明する努力をすべき
2024年3月24日記
衆参で政倫審が開かれ、何も真相が明らかにされず、証人喚問で2022年8月の安倍派裏金処理継続判断者は誰か明らかにすべきなど議論が盛んだが、今回の自民党政治資金犯罪で解明すべき真の問題は以下の掲げる諸点ではないか。
こうした真の問題をうやむやにしようとする自民党を許さず、真相を解明する、また、真相が藪に隠れてもその解明姿勢の欺瞞を白日の下に晒すことが、メディアには求められる。
【真の問題】
1. 派閥パーティー徴収会費のキックバック裏金化(派閥も議員側も双方収支報告書に未記載)をする真の目的、狙い、意図は何か
(1) いつから、誰の発案・判断で始めたか
(2) 違法性を認識してもあえて継続した意図は何か
(3) 参議院選挙年の改選対象者全額バック(ノルマなし、納付不要)の理由は何か
2. 金額の多寡にかかわらず、違法な処理を行っていたことに対する議員個人の責任の取り方をどう考えるか
3. 安倍・二階派以外での脱法行為と指摘される事柄を行った真の狙いは何か
(1) 岸田首相の「祝う会」パーティー
(2) 西村大臣の少人数パーティー
(3) 茂木幹事長、新藤大臣の講演会を利用した使途明細隠し
(4) 二階、甘木、茂木幹事長の政策活動費使途
1.に関しては、議員本人や事務所幹部数人限定で自由に使用できる資金(未記載が好ましい、望ましい使途)プールが狙いと考えるのが自然
良く解釈すれば、
政治活動だが、公選法抵触恐れのある使途(地元有権者対応、選挙費用(法定上限破り、スタッフ対応等)
議員同士、知人等での私的流用
悪く解釈する目的としては、私的着服
等々が推測できるが、周辺含む徹底した取材でメディアの力を発揮してほしい。
2.に関しては、議員辞職、政界引退をどう考えているのかを対象議員全員への取材結果を明らかにしてほしい。
海千山千のベテラン議員は難しくても、良心が残っている中堅・若手議員はいるはずで、そこを突破口にして仮に100%真相解明ができなくとも、社会通念上、社会規範上、社会常識に照らして如何に犯罪的行為だったのかを明らかにできれば、私たち国民の怒りが次回の選挙での有権者判断に結び付くのではないか。
メディアよ、しっかりせよ。