右鎖骨骨折治療顛末の記録②

右鎖骨骨折治療顛末の記録 ②
―嗚呼、65歳にしてゴルフ休止事態を招いた不覚―

記憶でたどる骨折をしてしまった瞬間の経過


1.2019年4月13日(土)、鶴見の東京ガス野球グランドで11時~13時に高校野球部OBチームが試合。試合前練習では、想像以上に体が動かないことを痛感したが、せっかく参加した以上、1回は守備を、1回は打席を喧々させてほしいことは要望した。参加者のなかで3番目の高齢者のため、ベンチスタート、5回に志願してまず打席へ。結果はボール気味の球にも手をだし、フルカウントから内に出てボテボテのサードゴロ。エラーで出塁はした。
2.その次の回からセカンドの守備についた。1アウト後の左バッターだったと思うが、明らかにセンター前へのゴロのヒットだったが、バックハンドで取りに追い、足がついていかず、よろけて前のめりに転ぶ体勢になった。あとは瞬時の行動だったのだろうが、転ぶまいとした意思に体がついていけず、右肩から地面にぶつけるような恰好で転倒、一回転する醜態となった。左肩がより地面に近かったので、素直に左肩からうつぶせに地面に転べば、みっともない格好だがすり傷程度で済んだのではないか。あえて、逆の右肩から地面に突っ込み回転したことが右鎖骨骨折を招いてしまったと自己分析している。
3.転倒・回転した後、頭がくらくらし、右肩、右腿、右ひざが強打したためか激痛がはしったものの、すぐ激痛は普通の痛みにかわり、めがねも飛ばない転倒で、立ち上がったところ、肩の痛みはあるものの腕、指が動くし、打撲だろうと高をくくって「大丈夫」と強がって、引き続き守備についた。しかし、次打者の時、右腕が上がらないこと、投げられそうもないこと、痛みがひどいことから、次打者四球のあと、交代を申し出ベンチに引っ込んだ。
4.瞬間冷却スプレーで肩、腿、ひざを冷やし、試合終了までベンチで観戦した。右肩の鎖骨部分を触ると、左肩とは違うゴリゴリ感があり、通常とは違う状態と思ったが、同期のM君はじめ、皆さん強い打撲だろうという意見であったし、実際、骨折ならもっと激痛だし、腕・指も動かないはずとの先入観と骨折であってほしくない期待感で、病院直行は考えなかった。しかし、試合後の懇親会はキャンセルして家に直帰した。


通院・入院経験の雑感


「ふなき整形外科」
4月15日(月)診察を受けた。我が家の近所には整形外科個人医院が5か所もあるが、リハビリもあること、予約制ではないことから、どこも高齢者患者でいっぱいの現実を初めて経験した。

 

横浜医療センター(以下医療セという)」

4月16日(火)の診察
 先にも紹介したが、初診は受付までの待ち時間が相当な時間だが、受付後は流れに乗ると結構スムーズだった印象。入院・手術必至の重傷患者だったからかもしれないが。
検査は、レントゲン、採血、心電図、肺活量、口腔、再度のレントゲンと多項目にわたったが、待ち時間は短かった。また、手術の内容・リスク説明と同意、輸血のリスク説明、入院説明、麻酔医の事前説明・同意もスムーズに済んだ。


4月17日(水)入院
10時15分到着。入院受付でも8人待ち。10時45分過ぎに受付終了し、西7階病棟へ、ここでも10分待ち、761号室A廊下側に11時前に落ち着いた。
14時30分、もう一つ検査で、CT上半身を撮る。15時台に林薬剤師が明日以降の点滴説明。17時ころ看護師からアルジネードウォーター、靴下、痛み止めの説明受けた。
18時30分夕食。豚肉生姜焼きでおいしかった。以降1日半禁食で飲料はアルジネートウォーターのみ(125ml×5個)。明日10時までに飲むこととの指示。


4月18日(木)手術前、手術中は特にコメントなし
全身麻酔の威力は絶大で、気が付いたときは手術終了後だった。
意識が戻ってからは、ハイになっていたのか、執刀医が若い可愛い女医さんだったことなど、30分以上いろいろ裕理に話しかけた記憶がある。
夜中は、尿意で目が覚め、看護師を呼んでトイレに行った。尿意は大いにあるもののおしっこが出てこずに苦労した。最初のおしっこがでてこない要因は、点滴による水分補充によるものではないか。


4月19日(金)朝7時40分にN医師が回診してくれ、接合部をガーゼから透明フィルムへと変えてくれた。手術中、「ゴルフに半年で復帰希望とのことだが、骨がこれだけばらばら、粉々な状態なので、半年は絶対無理だな」と話しながら骨を集めつなげていたとの手術中トークを披露してくれた。また、今日午後退院OKとのことで、手続きをナースステーションにとってくれた。退院後は25日木曜に外来で経過観察、5月9日木曜に外来で抜糸まで予定を入れてもらった。
朝食後、10時ころには精算できるように計算が出て(125,500円)、カードで精算済ませ、いつでも退院できる状態になった。退院準備が簡単に済んだこと、タクシーで家の前まで着ければ一人で帰れると判断したことから13時前には一人で退院した。幸い玄関では神奈中タクシーに乗れ、13時過ぎには無事帰宅できた。
帰宅後にはシャワーで体を洗ったが、意外と右腕が動くことと、透明フィルムのおかげで縫合部を気にすることなく入ることができた。


看護師さんは、日中担当、夜担当とわかれており、延べ5名の方にお世話になった。手術当日18日夜担当のHさんがテキパキ派で、他の4名の元気派、大声派、明るくふるまう派と異なるキャラクターだったが、私には落ち着いた感じが信頼でき、Hさんのような方が安心できる。


食事は、外科なので常食だったが、いずれもあたたかいものが配膳され、かつ味もまずくはなく、合格点ではなかったか。ご飯は朝が200g、昼が180g、夕が160gと朝重点の量という点は参考にするべきことか。

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手術後の患部

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          骨折3日の4月16日撮影の患部外観