この本この一節 特別編5 ーマルティン・ニーメラー詩⑫- 通算55回目

この本この一節 特別編5 ⑫マルティン・ニーメラー

                               2020年5月12日記

 

 今回は、本ではなく詩です。
 三橋貴明氏の主張を勉強している途中で、ナチス全体主義台頭のメカニズムがあり、その経過の説明中に出てきたマルティン・ニーメラーの詩が、現在の日本社会にもあてはまると思い、書き留めました。

 読んでもらえれば解かることですが、権力者が独裁へ突き進もうとしている時、市民が声を上げなければ軌道修正どころか全体主義へと突き進んでしまう教訓を、ナチスドイツの例で端的にあらわした表現詩です。

 

この一節【ニーメラー財団の詩】


ナチスが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった 私は共産主義者ではなかったから
社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった 私は社会民主主義者ではなかったから
彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった 私は労働組合員ではなかったから
そして、彼らが私を攻撃したとき 私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった


フリードリヒ・グスタフ・エミール・マルティン・ニーメラー
(Friedrich Gustav Emil Martin Niemöller, 1892年[1]1月14日 - 1984年3月6日)
ドイツの福音主義神学者ルター派牧師、反ナチ運動家

私たち市民は、この教訓を生かさなければなりません。