この本この一節⑭ 堤未果のショックドクトリン 通算投稿124回目

   この本この一節⑭ 堤未果のショックドクトリン 通算投稿124回目

                                                                                                                      2023年7月5日

   

    国際ジャーナリスト堤未果氏は、政府権力者の狙いを鋭く看過し、社会に警鐘を鳴らす著書が多いが、今回の「堤未果のショックドクトリン」も、自身の2001.9.11テロの現場近くにおり、その後の米国ブッシュ政権の愛国政策ごり押しの状況を見てきた経験から、コロナ禍を契機とした日本政府のやりたい放題に国民目線で待ったをかける警鐘を①マイナンバーカードごり押し、②コロナショックでの失政、③脱炭素を利用する権力拡大の3テーマで著述している。

    本文章は、3テーマのうち今(2023年7月上旬)日本社会で最もホットなテーマ、第1章のマイナンバーカードに関する「この本この一節」を投稿する。

 

    2016年1月にスタートしたマイナンバー制度は、最初は①税金②社会保障③災害対策の3分野に限って利用するとしてスタートしたが、当初からのちのち国民の個人情報を網羅的に把握する狙いを政府自身は隠し持っていて、コロナショックでの国民の思考停止状態を利用し、マイナンバーカード普及を急ぎ、マイナンバーとのひも付き分野を預金口座、健康保険、免許証などに順次拡大できる道を作り(法改正と閣議決定でできる)挙げていると堤未果氏は指摘しています。

    今回、この一節は2つ掲げます。

 

その1 マイナンバーがないと政府ができない2つのこと


①    全国民の金融資産(預金、有価証券、電子マネー等すべて)を、リアルタイムで把握すること
②    国民の思想と行動を把握すること

 

その2 制度は性悪説で設計せよ
    デジタル化の成功には、技術やノウハウ以上に3つの大切なものが必要で、そ れらは、今の日本では壊滅的に欠落している


 1つ目は、政府と国民の信頼関係
 2つ目は、情報の扱いに関する透明性と機密性
 3つ目は、個人情報の持ち主の主権保護

 

    今の岸田文雄にはこんな尊大な構想は持ちえなかったかもしれないが、2014年から政権復帰した安倍晋三は、そのスタッフ含め、その1の2つのことを実現するツールとしてマイナンバー制度を活用し、マイナポータルでの一元管理のためのカード普及(実質保有の強制)を長期戦略で考えていてもおかしくありません。

 

   堤未果氏は、政府のやりたい放題を止める方法として、まず、今動いている法律をチェックし、マイナカードは作らない、使わないという意思表示をし、個人データ死守するための10カ条(本稿では省略)を提唱しています。

 

    台湾のオードリータン氏は、デジタル化は最弱者をターゲットに設計し、リスク分散が基本といっていますが、その真逆を日本政府は強引に推進しようとしていることを肝に銘じ、堤未果氏の提言をふまえ、国民個人としてできる投票行動、意思表示などを積極的に行うことが重要かつ必要と感じました。

社会観察雑記帳 -市民感覚の何かおかしい79-  通算投稿123回目 2023年7月5日衆議院閉会中審査 マイナンバー関連特別委を聴いて

      2023年7月5日衆議院閉会中審査 マイナンバー関連特別委を聴いて

                                                                                                                     2023年7月5日

   2023年7月5日13時から4時間、国会閉会中審査としてマイナンバーにテーマを集中させた衆議院特別委員会が開かれた。大臣は河野デジタル相、加藤厚労相、松本総務相の3人で、岸田総理は欠席。質問者は、自民3名、公明1名、立憲3名、維新2名、国民1名、共産1名と多く、一人当たりの時間も短く、内容も表面的と感じ、全くの期待外れであった。

   自民の質問者は、マイナンバーカード推進の立場から、河野大臣に保険証化や制度自体のメリットを説明させる質問に終始し、野党も多勢に無勢のためか、本質論より健康保険証との選択制やスケジュールありきの健康保険証廃止、総点検等を指摘するだけで、3大臣の失言や矛盾を引き出す論戦とはならなかった。

   マイナンバー関係の法改正を国会開会中に議論しているときに、当初の税金、社会保障、災害対策分野に限った制度の件、カードは国民の選択制の件、健康保険証の2024年10月廃止という非論理性、非現実性などは、ニュースとしても野党の声の大きい主張としても聞こえてこなっかった印象があるので、そのことを再度詰めてほしいし、何よりメリットばかり強調する胡散臭さを背景に、デメリットの指摘、オードリータン氏の指摘(デジタル化はリスク分散が基本、最弱者をターゲットに設計)を改めて詰め寄ってほしかった。

   TVは入らなかったので、今日の審議はニュースとしての価値はほぼないと思われるが、参議院でも閉会中審査をするなら、もっと政府を慌てさせる質疑を期待したい。

 

社会観察雑記帳 -市民感覚の何かおかしい78-通算投稿122回目  信無き政を問う その3 食料安全保障

       信無き政を問う その3 食料安全保障                                                              

                             2023年4月29日記 

「民信無くば立たず」論語での孔子の教えで安倍晋三も演説で引用しているフレーズ(今でいう「おまゆう」の感はある)。


 *食料と軍備と信頼が政治をすすめる三要素だが、一番重要なのは為政者と民との間の信頼・信用関係だという教えのこと
 *食料、軍備、信頼の3要素の中でやむを得ず断念するとしたら何を先に断念するかと弟子子貢が尋ねると、孔子の答えはまずは軍備だと、その次は食料だと教えている

 

 安倍・菅・岸田と長期間続いている自公政権で、国民からの信は相当失っている現状と私は思っているが、岸田政権になってからの「信無き政」を指摘したい。
 岸田政権および与党自民党は、是非ここに掲げる普通の国民からの疑問、質問に判りやすく答えてもらいたい。

 掲げる項目を一覧化すると
1.    防衛費43兆円への増額の大義
2.    DX化の名のもとに薦める原子力発電所60年超稼働を可能とする根拠
3.    少子化対策の実効性
4.    統一教会解散請求実行の本気度
5.    総務省保存の放送法解釈変更経過文書から政権として軌道修正しない根拠
6.    予備費、政府基金活用手法の踏襲の大義・根拠
7.食料安全保障政策が無きに等しい

その3として以下に7.を記述する。

 

7.    食料安全保障政策が無きに等しい

 

 ①2023年現在世界人口は80億人を超えさらの増加トレンドにあること、②日本の貿易収支がかつてないほどに大幅赤字となり、我が国の経済・産業構造から、この赤字構造は恒常的となる予測が立つこと、③日本はもはやかつてのような先進国ではなく、一人当たりGDPも世界中位の普通の国となっていること、などなどから食料安全保障の観点からの日常的な食料確保対策が、軍備拡充対策より優先されるべき。論語孔子も教えている。


 にもかかわらず、岸田政権と現与党自民党は、軍備拡充対策の拡大・先鋭化を優先させている。これは、明らかに孔子の教えをはじめとする先人の教えを逸脱している愚行といえる。
 食料安全保障に関しては、農水省の検証について所感を述べる。

 

(1)    農水省食料・農業・農村基本法」見直し経過における食料安保関連


 農水省は2022年9月より上記基本法の見直しを審議会に検証部会を設置し、議論をすすめ、2023年6月の骨太方針への盛り込み、基本法の改定を目指している。
 その、エッセンスは、過去20年間の基本的考え方=「国内生産を基本として、輸入と備蓄を組み合わせて食料の安定供給を確保する」が、世界の食糧需給構造の激変をふまえた食料政策として有効か、有事の食料安全保障だけではなく貧困率上昇の事態もふまえて平時における国民の食料アクセスをどう確保するか等々の見直しをするというもの。


(2)2月24日の検証部会に提示された環境・情勢変化(13項目)に関する資料


  ①国際的な情勢変化と食料供給の不安定化
   ア.    世界人口の増加
   イ.    気候変動による異常気象の頻発による生産の不安定化
  ②食料供給および農業をめぐる国際的な議論の進展
   ウ.    食料安全保障に関する議論の進展
   エ.    環境をはじめとする持続可能性に配慮した農業・食料産業に関する議論
  ③国際的な経済パワーの変化と日本の経済的地位の低下
   オ.    輸入国としての影響力の低下
   カ.    経済的理由による食品アクセスの問題
   キ.    価格形成機能の問題
  ④日本の人口減少・高齢化に伴う国内市場の縮小
   ク.    国内市場の縮小
   ケ.    食料を届ける力の減退(物流問題)
   コ.    国際的な食市場の拡大
  ⑤農業従事者の減少と生産性を高める技術革新の進展
   サ.    農業従事者の急減と経営規模拡大の進展
   シ.    スマート農業・農業DXによる生産性向上
  ⑥    農村人口の減少、集落の縮小による農業を支える力の減退


(3)こうした情勢変化をふまえ基本法の基本的理念の見直し方向
  〇 食料安全保障の確立
  〇 持続可能な農業・食料産業への転換
  〇 生産性の高い農業経営の展開
  〇 農村のインフラ機能の確保


(4)基本法理念見直しの動きに対する所感
  1)食料安全保障に関する議論自体が遅い。20年間の農政の検証を今やっているこ  と自体、危機感がなかった表れであるし、そもそも基本法の条文で済ますのではなく「食料安全保障確保法(仮称)」のような独立した法整備が必要。
  2)そうはいっても、現時点での日本の立ち遅れの位置づけ分析や課題認識を提示し検証することは、有意義である。要は、この検証、見直し後の理念を国民に説得力ある説明で納得してもらうか、である。信無き政府にそれができるか。
  3)検証部会の「食料安全保障の確立」の理念方向では、「食品アクセスの改善」「食料安定供給のための総合的取り組み=備蓄の重要性」「海外市場も視野に入れた産業への転換」「適切な価格形成に向けたフードシステムの構築」の4方向が示されているが、それぞれ間違ってはいないが部分的な範囲の方向性であり、もっと基本中の基本の「国内生産〇%、輸入・備蓄〇%を実現するための平時・有事の政府の役割、国民の役割」といったものを打ち出すべきではないか。

 

「食料安全保障」というフレーズは政権や与党もよく使うが、その実、具体的な政策展開がなく、心もとない状況であることをよくかみしめ、民間の知恵も生かしながら、早急に食料安全保障の基本方針、実施具体策、実施体制等=食料安全保障確保法を整備する必要がある。(法案の名称は仮)

社会観察雑記帳 -市民感覚の何かおかしい77- 通算投稿121回目 信無き政を問う その2 少子化政策、統一教会、総務省文書、予備費・基金


信無き政を問う その2 少子化政策、統一教会総務省文書、予備費基金

                                                                                                                  2023年4月28日記

 

 「民信無くば立たず」論語での孔子の教えで安倍晋三も演説で引用しているフレーズ(今でいう「おまゆう」の感はある)。
 *食料と軍備と信頼が政治をすすめる三要素だが、一番重要なのは為政者と民との間の信頼・信用関係だという教えのこと

 安倍・菅・岸田と長期間続いている自公政権で、国民からの信は相当失っている現状と私は思っているが、岸田政権になってからの「信無き政」を指摘したい。
 岸田政権および与党自民党は、是非ここに掲げる普通の国民からの疑問、質問に判りやすく答えてもらいたい。

 掲げる項目を一覧化すると
1.    防衛費43兆円への増額の大義
2.    DX化の名のもとに薦める原子力発電所60年超稼働を可能とする根拠
3.    少子化対策の実効性
4.    統一教会解散請求実行の本気度
5.    総務省保存の放送法解釈変更経過文書から政権として軌道修正しない根拠
6.    予備費、政府基金活用手法の踏襲の大義・根拠
7.食料安全保障政策が無きに等しい
以下に、その2として3.~6.を記述する

3.    少子化対策の実効性
 
    小倉担当大臣の下で3月末にたたき台を出すといっていた、たたき台が示された。
 しかし、対症療法ばかりが目につき根本的に子供を増やす=人口減を逓減化する理念、方針、戦略がわからない。
 国が、社会が発展し、国民が安心して子供を産み育て、生活できる社会をつくること、そのための基本的考え方、方針、具体策を国民は求めているのではないか。
 財源論も6月末に先送りになっているし、岸田政権の危機意識、本気度が見えない。

4.    統一教会解散請求実行の本気度
 
    文科省は質問権を何度(6回?)も行使しているが、一向に解散請求を求める諮問会議を招集しない。
 与党自民党も過去の関係を不問のまま、統一地方選では信者議員が再選される事態があるなど、なし崩し姿勢がみえる。
 また、2022年秋の臨時国会で成立した救済法といわれるものは、識者に言わせれば不当献金防止法でしかなく、信者・二世被害者救済には役立たないことも明らかになっているという。
 真の被害者救済法も必要であるし、宗教法人資格はく奪も必要と思うが、この国の為政者は統一教会の所業を許すのか。

 

5.    総務省保存の放送法解釈変更経過文書から政権として軌道修正しない根拠

 

 中央官庁と関係・接触のある民間企業の人間なら誰でも分かっていることと思うが、今回明らかになった放送法解釈変更に関わる総務省現局、現課担当者作成の文書に記載されている経過はすべて真実であることは100%間違いない。
 そもそもリークにより世の中に出てきたもので、そんな文書のなかで一部のみ捏造するなどという愚行を官僚がする理由・メリットがない。
 高市早苗の捏造発言で論点がずらされ、さらに小西議員の不用意発言でこの問題がうやむやになりつつあるが、次の2点ははっきり決着をつけなければ、この国の放送行政の信頼は永久に地に堕ちたままとなろう。


①     放送法の事業者自主性尊重という趣旨を曲解し、総務省が許認可権で事業者停波まで可能(しかも1番組で)という2015年の一連の動きの非合理性を政権に明確に認めさせる。少なくとも、解釈変更しておらず、補充的説明との詭弁、ごまかしは撤回させる必要がある。
②      高市早苗の嘘はったりは断じて許してはならず、大臣辞任、議員辞職等何らかの   責任をとらせることが必要。

 

 なお、全国キー局の放送局がこの問題を自らの問題として取り上げていない現実こそが日本の報道自由度順位低迷、タモリ曰くの「新しい戦前」日本を体現している。

 

6.予備費、政府基金活用手法の踏襲の大義・根拠

 

 コロナ禍を言い訳にして安倍政権前にはなかった規模の予備費を岸田政権は踏襲しているし、新たな手法として政府系ファンド等を前面に出した基金を国家予算から拠出する政策まで実行している。
 そもそも、国家予算は単年度主義、政府の提示を国会が承認して初めて執行できるというのが我が国のルールであることを忘れていないか。
 安倍政権が官邸独断の政権運営をしてきたことを岸田政権もまねているように見えるが、合理的予備費基金ではないため、その使途、剰余金の始末に合理的説明ができない事態に陥っているし、そもそも国民への説明がほとんどない状態。
 このような状態は極めて不健全であるし、国民からの信頼を得られるものではない。
 また、剰余金を防衛費増額分の財源に充てようという魂胆も見える。

 新型コロナの位置づけも5月8日から変えることでもあり、予備費の過大計上、政府基金への過大拠出はやめ、健全な財政民主主義に復帰することが信頼回復には不可欠である。

 

その3に続く

社会観察雑記帳 -市民感覚の何かおかしい76- 通算投稿120回目 信無き政を問う その1 防衛費、原子力発電所

                  信無き政を問う その1 防衛費、原子力発電所

                                                                                                                  2023年4月27日記

 

 「民信無くば立たず」論語での孔子の教えで安倍晋三も演説で引用しているフレーズ(今でいう「おまゆう」の感はある)。
 *食料と軍備と信頼が政治をすすめる三要素だが、一番重要なのは為政者と民との間の信頼・信用関係だという教えのこと

 

 安倍・菅・岸田と長期間続いている自公政権で、国民からの信は相当失っている現状と私は思っているが、岸田政権になってからの「信無き政」を指摘したい。
 岸田政権および与党自民党は、是非ここに掲げる普通の国民からの疑問、質問に判りやすく答えてもらいたい。

 掲げる項目を一覧化すると
1.    防衛費43兆円への増額の大義
2.    DX化の名のもとに薦める原子力発電所60年超稼働を可能とする根拠
3.    少子化対策の実効性
4.    統一教会解散請求実行の本気度
5.    総務省保存の放送法解釈変更経過文書から政権として軌道修正しない根拠
6.    予備費、政府基金活用手法の踏襲の大義・根拠
7.食料安全保障政策が無きに等しい
 その1として、1~2の2項目について以下に記述する

 

1.    防衛費43兆円への増額の大義

 

    2022年12月末に閣議決定した安保三文書を金科玉条のごとく掲げ、日本を取り巻く安全保障環境が厳しいとの理屈で反撃能力保持、アメリカからの調達含めた攻撃兵器の爆買い・爆開発整備、5年間で43兆円予算の既定化とその財源の不透明性など疑問点が目白押しにもかかわらず、政権から国民への丁寧な説明が一切ないといっても過言ではない。
 まさに日本の将来存立危機に関する政策の大転換にもかかわらず、こんな政権姿勢で良いのか。
 そもそも、安全保障環境の厳しさの具体的中身を分かりやすく説明しているか。
 想定国は中国、ロシア、北朝鮮であろうが、公式には北朝鮮以外は表明しておらず、どの程度差し迫った脅威なのか一国民としてはさっぱり分からない。


中国:
   南シナ海に拠点設置、台湾統合の動きがあり、世界における覇権、プレゼンスを拡大強化している動きはあるが、専守防衛憲法上国是としている日本に軍事行動を仕掛けてくる見通し・分析をしているのか。また、同盟国アメリカ等との関係で集団的自衛権行使のケース想定をしているのか。
   さらに、仮に中国本土を反撃能力行使の想定をしている場合、彼我の戦力分析をしているのか、中国軍軍備の情報収集をどのレベルでできているのか。

 

ロシア:
   ウクライナ侵攻は現実だが、日本へ武力行使するケース、想定をしているのか。北方四島返還との関係で緊張関係が高まる分析をしているのか。

 

北朝鮮
   金正日が暴走する場合、日本を武力攻撃するケースをどの程度想定・分析しているのか。

 

   なお、中国・ロシア・北朝鮮との関係で、相手が武力行使に至らないように外交努力をすることは当然であるが、そのチャンネル、手法、体制等の想定・準備・実施をしているのか。

 

   自公政権・与党は着々と閣議決定に沿って防衛力強化をすすめるつもりであろうが、安倍晋三がトランプから買った超割高なアメリカ製兵器・武器、システム等への合理的整合性の説明、財源として予算剰余金、基金剰余金等を充てることの妥当性、南西諸島拠点整備との裏腹の関係の有事の際の住民非難システムの妥当性、原子力発電所への攻撃をどう防御するのかなどなど、43兆円の妥当性や三文書には掲げられていない事項への対応にしっかり答えてほしい。
 
2.    DX化の名のもとに薦める原子力発電所60年超稼働を可能とする根拠

 

   2023年4月26日衆議院経産委員会で自公維新国民の各党賛成で可決された。
   しかし、そもそも40年耐久、最大でも60年までとして建設された原子炉を60年超まで稼働可能とする根拠がわからない。


   専門家会議では4対1の賛成多数で認めたようだが、賛成委員からもsy毛ジュールありきの感が表明されたり、NHK報道では耐久劣化判断基準がそもそもないし、具体的測定手段もなし、また、旧設計の限界があるのかどうかも不明とのこと。
   さらに、住民非難システムをはじめとする有事の際の危機管理システムの国民に対する納得いく説明=東日本大震災で経験している福島の事例をもってしても納得できる根拠を示すことをしなければならない。
 
 その2に続く

体験           通算119回目投稿 流行に乗り遅れた新型コロナ感染記(2023年3月13日~19日)

              流行に乗り遅れた新型コロナ感染記(2023年3月13日~19日)

                                                                                                                   2023年3月19日記

 

  2023年3月8日(水)OB会三役会合、9日(木)後輩の卒業祝い、11日(土)ラグビー部100周年式典と連続して上京、多数の人との接触をしたのが原因なのか、全く心当たりはないが、13日(月)にコロナ感染と認定されてしまった。

  3月12日(日)に、三女夫妻が産後の肥立ちを終えて無事家に帰っていき、15時頃から4か月前と同じ日常が戻ってきたと散歩に、シャワーに入ってといつもの日曜ルーティンをしたら、どうにも身体がだるい感じがして、晩飯前に体温を測ったら37.5度と、少し危険水域の体温であった。
  それでも、風邪だろうと、市販の薬を飲み、翌13日(月)のゴルフの準備をして就寝し、朝に検温して37度台だったらゴルフはキャンセルしようと決めて翌朝を迎えた。

 

3月13日(月)
  朝6時半目覚めて、熱は36.8度だったが、どうにもだるさは継続しているのでゴルフはキャンセルとし、8時前に抗原検査キットで検査をした。(アマゾンで買っておいた第1種医療用のキット)
  検査自体はマニュアルどおりやれば簡単だった。試薬を点滴した途端に二本の線が現れる陽性を示す結果が現れ、15分待ったが当然15分経っても二本線陽性は変わらなかった。
 

  15日(水)に三女親子の1か月検診、17日(金)にOB会役員会と出かける予定があったので動揺したが、女房の方が動揺したと思う。

  結果が出たものは仕方がないので、LINEの神奈川県のコロナページで65歳以上の対応として、発熱外来を紹介してもらうため24時間対応する窓口へ電話をした。

  近所を3か所丁寧に教えてくれ、9時を過ぎたら、最初に紹介された「ばんどうクリニック」に電話で発熱外来診療を依頼した。

  今は患者も少ないのか、システムも出来上がっているためか、検査キットのメーカー、抗原検査結果を持参すればPCRしなくて判定するようで、かつ、当日の10時半の診察予約か取れた。

  10時半、車でばんどうクリニックに行くと指定駐車場所で10分位待たされたが、看護師さんが車まで来てくれて、検査キットと検査結果を確認し、「はい、陽性判定」とのことで、また20分位待たされた。20分後に医師が車まできて、一言「19日まで自宅で自主隔離してください」「悪化したら県のセンターに電話」といわれ(この間10秒)、また待ってなさいとのこと。さらに15分位待つと、先の看護師さんが車まできて、LINE登録等の説明と会計(2,570円)、薬の処方の手配をやってくれ、薬局から薬が来たらかえって良いとのこと。
  10分後に薬局の薬剤師さんが車に来て、「カロナール錠」「サリパラ液」「うがい薬」「アジスロマイシン錠」をくれた(薬は無料)。
  そして、11時15分には帰途に就けた。

  家に帰ったら自主隔離ということで1階の居間を本拠地とした。LINEの登録も簡単にできた。
  15時頃携帯に電話があり、県サポートセンターから音声案内で熱と体調のイエス・ノーの確認があった。

  17時現在、だるさは継続、検温は37.1度、のどが痛く、咳がたまにひどい症状。

  23時過ぎに就寝。体調悪いときの常なのか、頻尿症状で1時間おきにトイレが必要な夜だった(計4回)。また、夜中2時、3時ころは息も前日に比べると楽になったが、鼻水が止まらずに寝苦しい夜だった。

 

3月14日(火)
  6時50分起床。ごみを出すルーティン作業は行ったが、それ以外は1Fで一日を過ごす日であった。
  朝の検温36.6度、昼14時も36.7度と熱は薬の効果か下がっている。
  食欲もあるし(味覚もしっかりある)、咳もひどくはない。(完全な健康的肺というわけではないが、昨日よりだいぶ改善している印象)
  15時過ぎに県からパルスオキシメーターが届いた。(返却用のゆうパック封筒付き)

  夕食も普通に取れ、23時頃までTV、ユーチューブを見て就寝。夜中は昨晩ほどではないが、鼻水が止まらず寝苦しく、2回ほどトイレで起きた。昨晩の鼻水、のどの痛みを各々10とすると火曜の晩は鼻水は10変わらず、のどは7程度。

 

3月15日(水)
  6時30分起床。体温36.5度、パルス100%と数値は問題なし。
  症状も深呼吸で肺からせき込む症状が軽くなり、だいぶ回復した感あり。
  23時過ぎ就寝。しかし、夜は鼻水、のどの痛みは相変わらず。各々8と5程度。

 

3月16日(木)
  6時50分起床。体温36.1度、パルス98%と順調。
  鼻水、のどの痛みは相変わらずあり。
  午前に衝撃的な連絡あり。出産直後の三女に陽性反応が出たとのこと。私から感染したとしか考えられず、申し訳ない気持ちで憂鬱だった。
  日中は前2日間と同様でTV、ユーチューブ、ネットフリックスで時間をつぶす。
  23時過ぎ就寝。鼻水片方、のど痛みは相変わらず。各々7と5程度。
  頻尿症状は解消。

 

3月17日(金)
  6時20分起床。体温36.3度、パルス98%と順調。
  鼻水、のどの痛みは相変わらずあり。
  日中は前3日間と同様1F居間で過ごす。
  23時過ぎ就寝。鼻水片方、のど痛みはむしろ悪化気味。各々6と7程度。

 

3月18日(土)
  6時40分起床。体温36.3度、パルス98%と順調。
  朝は鼻水、のど痛み相変わらずあり。(従って市販ののど痛み解消風邪薬服用)
  日中は前4日間と同様1F居間で過ごす。
  23時30分就寝。夜中の鼻水、のど痛み各々3と3程度に軽減(のど痛みはまだある)

 

3月19日(日)
  7時前起床(自主隔離最終日)。体温36.2度、パルス98%と順調、変化なし。
  朝の鼻水はほぼ解消。のど痛み(5程度に増加)は軽減するもまだあり。
  日中は前5日間と同様1F居間で過ごす。
  夕方、衝撃的な連絡が入る。三女の家で夫、長男、長女が発熱したという。特に長女  は新生児で38.2度とのことで、慌てる。三女が各所に連絡したところ、日曜で診察できるところなく119番が良いとの横浜市のアドバイスで救急車を呼んだ由。救急隊員からミルクも飲んでいることだし、様子見で大丈夫との見解で、様子見することとした。

  本日が医者設定の自主隔離期間最終日。少々のどが痛いのは継続しているが、そのほかはとくに症状悪化、体調変調はないので、本日で療養期間は終了とする。

  どこからウィルスをもらったのか全く分からないが、私の感染が三女一家の全員感染へとなったようなので、責任は感じる次第。
  初期の行政対応、発熱外来対応は、迅速・丁寧で助かりました。
                                                                                                                                     以上

 

 

社会観察雑記帳 この人この名言3 通算投稿118回目 福島伸享(のぶゆき)ユーチューブ一月万冊安富歩氏との対談より

          福島伸享(のぶゆき)ユーチューブ一月万冊安富歩氏との対談より

                                                                                                                   2023年2月16日記

 

    2023年2月1日にYou Tube「一月万冊」で安富歩氏と対談した福島伸享氏の国家安全保障論が、現岸田政権が閣議決定した防衛三文書を痛烈に批判していると同時に安全保障の方向を明確に示していると思うので、名言第3弾としてここに投稿します。
*    福島伸享通産省出身の衆議院議員、2022年10月総選挙で復活(現在無所属・有志 の会)

 

 岸田政権が閣議決定した安保三文書の痛烈批判
ア.    予算倍増(5年間で43兆円)とか、装備品整備計画が目立つが、国民の間に何をするのか、何のためにするのかの議論・説明がなされていない。
イ.    抑止力というが、対象は誰か、何に対する抑止力化が説明されていない(明文化もない)。
ウ.    中国、ロシア、北朝鮮が想定されるが、各々相手の「意図」と「能力」の分析、我が国の実情分析、そのうえでの彼我の関係考察等文書に記されていない。何が脅威なのか定義すらされていないし、分析もない。
エ.    アメリカにやらされたとの見方は正しくない。むしろ日本自らがすすんでアメリカ従属の選択をしている。
オ.    GDP2%は、額の国際比較の数字であって、肝要なのは自衛のために必要な額の算出で国際比較ではない。
カ.    反撃能力(敵基地攻撃能力)でも、情報収集力、収集量、独自入手か米軍依存かなど、何も記述していない。

 

 岸田政権はじめ自公政権の体質批判
ア.    自公政権は、国のことを考えていないし、その能力もない。目先の権力維持が最優先課題。
イ.    こうした政権が長期化したことで、官僚も国益より省益優先(財務省増税の道筋がつけばそれでよい)。
ウ.    信念と思料を有する中心人物がいなかった不幸。

 

福島伸享氏の名言


「国家と政府は違う。国民の生命と財産を政府が守るのは当り前のことであって、国家を維持・発展させるには、あらゆる分野の安全保障にプラスして文化等目に見えないものも含めた国力を強化してゆくことこそ重要である。」


「政治は文化の集大成である。」


「国力を強化するに必要なサイエンティフィック・マネジメントを政治の側が行わないといけない。」

例)100兆円の国家予算を生活、文化、教育、防衛等どう配分するのが全体最適となる  

100兆円の歳入はどのようなバランス・割合で調達することが国力最大化につながるか
を国家発展の観点から合理的、理論的、国際的観点から立案し、そのうえで彼我の諸情勢をふまえ政治判断の有無を考える、このような政治が必要。

 

 三文書の批判、この10年間の自公政権批判、国家発展のための方向性は賛同するものがある。
 2月15日の衆議院予算委員会で自民の石破茂氏が防衛政策で質問した内容が、福島伸享氏の持論にかぶるものが多かった。
 「意図」と「能力」を分析しているのか。
 猪瀬直樹氏の「昭和16年夏の敗戦」の二の舞にならないのか。
 トマホークの有効性が見えない
 等々

以上