社会観察雑記帳 -市民感覚の何かおかしい70- 通算109回目 市民として「国葬」「統一教会」のここが知りたい(国会論戦を通じ)

      市民として「国葬」「統一教会」のここが知りたい(国会論戦を通じ)

                                                                                                               2022年10月12日記

 

   10月3日臨時国会が開会されたと思ったら、10日の週はお休みで、本格論戦は17日からとのこと。全く国民をバカにしている。

 そもそも、立憲・共産等が憲法に則り国会開催要求を議会に提出していたにも関わらず、岸田内閣は安倍・菅時代と同様、期日の定めがないとして全く動こうとせず、開会要求を無視し続けて10月開会にずれ込ませた責任は重い。そして、鈴木財務相不在を理由にした予算委員会開催延期措置の体たらく。


 国会は8月には召集できた。それを国葬日程で10月までほったらかしにした岸田首相の危機感のなさは、これほどひどいとは今更あきれる。はやく交代してほしい。

 そうはいっても、10月17日以降の予算委員会論戦を皮切りに国会論戦がはじまるので、市民感覚としてこれだけは是非岸田首相、岸田政権に質してほしい点を3つに絞り明らかにしたい。

 

【その1】国会開会を遅らせた理由


 前文でも触れたように、憲法に則った国会開会要求をほったらかして10月まで開会をしなかった首相、政権としての考え方をごまかし、詭弁ではない真の理由を明らかにしてほしい。
 コロナ対応では、対策の緩和、第8次に向けた分類整理、死者2万名超出した要因分析と責任、また、円安対応、物価高対応、防衛費拡大要求と北朝鮮対応など、国民生活に必要な喫緊の課題山積の中、なぜ国会開会要求を無視して平気でいられたのか、その真意は?

 

【その2】国葬とした真意


 国葬については、世論調査の結果過半数が反対だったなか、識者の見解で論点は多々あるが、この稿では2つに絞って是非岸田首相本人の認識・見解を質してほしい。
①    岸田首相は「国葬儀」と盛んに言い張っているが、国葬」と「国葬儀」の違いは何だったのか?国民に判るように具体的に説明してほしい。
②    国(全体)として弔意を表す儀式との説明だが、首相の言う「国(全体)」の構成要素は何か。国民に判るように具体的に説明してほしい。

 なお、将来に向け記録を残すとのことだが、首相としての意思決定の経過、選択肢、判断理由などを隠さず記録することを約束してほしい。
 私見としては、天皇陛下(経験者含む)以外の国葬はわが国ではなじまないと、整理することが一番妥当と考える。

 

【その3】統一教会に対する国会・政府の向き合い方向


 予算委員会で、統一教会の反社会性、被害者救済対策、政治との関係などを質すこととは別に、この問題で特別委員会を設置し、被害者救済を第一義に今国会で課題解決に向けた国会機能を果たすことを是非実現してほしい。
 物価高、円安、コロナ対応、オリンピック汚職、ロシア・ウクライナ、北朝鮮など、統一教会問題以外にも課題山積なので、こうした別に専門的に議論する場を設置する措置が国民ニーズにマッチしていると思う。
 特別委員会での論点
ア.    そもそも何が反社会的行為なのかの認識統一
イ.    被害者(脱会者、2・3世)救済措置具体策(新規立法と既存法の拡充)
ウ.    2015年名称変更が被害拡大に与えた影響検証
    ⇒名称変更の経過、判断理由(政務三役の関与等)
エ.    山際大臣、細田議長の辞職要求
オ.    解散請求の是非

 

 不祥事としては、オリンピック汚職も大きな問題だが、上記の2点に関する岸田首相本人の真意を質す国会としてほしい。