社会観察雑記帳 市民感覚の何かおかしい㉘-安倍政権の答弁では日本は滅びる-通算投稿53回目

市民感覚の何かおかしい㉘-           通算投稿53回目 

         安倍政権の答弁では日本は滅びる

                             2020年4月30日記

 

 4月30日のコロナウィルス感染症対策補正予算案の参議院予算委員会審議を視聴して、改めて安倍首相、加藤厚労大臣の答弁に腹が立った。

 

 質問者が共同会派の森ゆう子議員、共産党小池晃議員だったことが最大の要因かもしれないが、質問に正面から答えず、提出している政府案やこれまでの対応経過を説明するだけと感じる対応は、誠意のかけらも、国難という危機感も感じられない。補正予算案は通ることが分かっているだけに、時間をこなせばよい、言葉巧みにやり過ごせばよいとしか思えない対応で、こんな輩たちに現局面の危機脱出の舵取りは任せられないと改めて思った。国難局面だが、総取っ換えが必要と思う。

 

 医療体制の支援に対する予算が少なすぎる点に関し、加藤大臣は補正予算の積算根拠を披歴し、地域の工夫を横展開することなどを述べるだけで、予算が少ないという認識は一切言及せず。PCR検査拡大への従来方針転換に関しても、予算少ないという指摘に対しても、医師が必要とする検査はやっているし、受入病床、対応従事者確保などとセットでひとつひとつ解決していくことが必要と、2月からの発言を繰り返すばかり。これでは、現場医療従事者はたまったものではない。
 また、医師会等が与党にも申し入れた診療報酬の前年同期概算払い要望に対しても、災害時とは違い実際の診療データあることを理由に検討することすら明言しない始末。

 

 学生、フリーランスへの支援に対しても、安倍首相は現在作成した補正予算案の各項目を説明するばかりで、複数回実施や補正予算成立後即予算増額検討などは明言せず。ただ、必要と判断したときには躊躇なく果断に対応するという、空々しい抽象的表現でごまかすばかり。

 

 中小企業支援に関しても同様で、100万、200万円一回こっきりの給付金ではまったく経営危機を乗り越えられないという現場の切実な声に対し、給付金、地方創生基金の1兆円、無利子無担保融資という現行メニューを説明するだけ。

 

 今日も質問者が指摘した、GoToキャンペーン予算やファンド創設予算は、今切実な危機の医療体制支援や困窮者支援に振り向けるべき、優先順位を間違えるなという指摘に対しても、全く耳を貸さず、補正予算通過後の検討すら約束しない対応。


 これでは、国民はこの政権に殺されてしまう。そう感じた一日であった。
 TV中継入りだから、野党からの質問、提案に対し、それなりの対応をすれば支持率は一気にあがる機会であり、また財源も含め政府は対応できるはずであり、そうした質問があったのに(共産党ですら水を向けた)、みすみす絶好の機会を逃したと感じたのは私だけではないはず。

 このうえは、陣容一新しかない。