年金生活に入った普通の市民感覚の吐露   -そもそもこれでいいの-㉒ 2020年1月27~30日予算委員会を終えて   通算投稿42回目

   2020年1月27~30日予算委員会を終えて   通算投稿42回目

                              2020年1月30日記

 明日31日に集中審議の予算委員会が残っているが、衆参各2日間の予算委員会を終えての感想を投稿したい。


 まず、政府側へのダメだし
1. 桜を見る会に関する答弁が一番ひどい対応だが、2閣僚辞任問題、秋元逮捕問題、自衛隊中東派遣問題など、国会=国民をないがしろにするごまかし、隠蔽、詭弁のオンパレードであり、これでは良識ある国民が納得する政府姿勢とは全く評価できない。点数もつけられない。


2. そもそも、桜を見る会に関しては、公文書廃棄、私物化、公選法政治資金規正法違反などの疑念がかけられているのは政府であり安倍総理である。口先だけではなく証拠の記録を示して説明することが疑念を払しょくする唯一の道であるが、口先だけで「廃棄した」「調べない」「文書がないので今となってはわからない」と居直っているだけの政府姿勢では、疑念が事実と認めているようなもの。


3. 特に安倍総理の答弁は、違うことを聞いても同じ質問と強弁し、質問に正面から答えず、官僚作成答弁メモを棒読みするだけ。これでは疑念がますます深まるだけだ。


4. この週には中国武漢発の新型コロナウィルスの日本侵入も大々的に報道され、迅速・適切な政府対応が求められる時期であったが、桜をはじめとする疑念に対する安倍総理、政府の言動が無責任、他人事、不誠実であるため、新型コロナウィルスに関する政府発表、施策も真剣に受け止めない人が多数出てしまうリスクがある。


 次に野党側
1. 政府側が答弁に窮する鋭い質問や爆弾証拠記録を示すことができなかった。


2. 例えば蓮舫議員が認識を問うているのに、安倍総理が認識をいわず、棒読み答弁で済ましていることに関し、もっと二の矢三の矢で突っ込めばよいものを、質問項目が多いためか、「けしからん」と捨て台詞で次の質問に移ってしまうなど、せっかくのNHK中継だから、安倍総理はじめ政府答弁がいかにごまかしか、不誠実か、質問に答えていないかを視聴者に訴えるようなパフォーマンスがあったほうが効果的だった。


3. なにより、桜を見る会に関し、ないないと言っている文書が存在することを示すエビデンスを入手できなかったことが、ことを長引かせている大きな要因である。

 

 そんななか、4日間で出色な質疑は次の3点ではないか。
川内博史議員の「職員は行政機関の事務及び事業を合理的に後付けまたは検証することができるよう文書を作成しなければならない」という公文書管理法第4条を挙げ、名簿は実績か否かの政府見解を求めたことに対し、政府参考人がまともに答えられなかったこと


前原誠司議員の施政方針演説のなかで、安倍総理の成果として誇示した8年連続で公債発行を減少させたということが、ごまかしであるということを証拠を示して暴露した質疑。


③ 田村智子議員の2018年の自民党地方議員合同研修会と桜を見る会とのセット開催が、秋の総裁選対策として利用した(としか考えられない)事実の確認。当然安倍総理は否定したが、この年だけ地方議員が桜を見る会に大量に招待された事実が白日のもとにさらされた。

 

 中国武漢由来といわれる新型コロナウィルスの肺炎が日本でも感染拡大してきたこの週に、政府は指定感染症に指定したり、全閣僚を構成員とする対策本部を設置したりして、防疫と拡大阻止対策を迅速にすすめようとしている。
 しかし、政府チャーター便の帰国第1便の206名への対応では、隔離希望の190名に対しホテルの部屋が140しか用意されていないなど、最悪のケースを想定した準備の不足が露呈している。
 また、安倍政権がモリカケ皮切りに今回の桜、閣僚辞任等に至る数々の不祥事に対するごまかし、隠蔽等の対応で信頼感が無くなっており、感染拡大の危険性がある危機状況においていくら政府が声をからしても、その政府の指示が真実かどうか、信用がおけるかどうか、という思いが湧いてきてしまうことも事実である。
 これまで不誠実な姿勢のつけがまわっている。
 羽鳥慎一モーニングショーで玉川氏が述べていたが、感染拡大阻止のための特別立法を検討してよいとの意見に対し賛成し、2月1・2日の週末も使って国会で措置法を成立させるくらいの意気込みがほしい。