年金生活に入った普通の市民感覚の吐露   -そもそもこれでいいの-㉓ 言動に信用・信頼の持てる総理大臣のいる国でありたい   通算投稿43回目

言動に信用・信頼の持てる総理大臣のいる国でありたい 通算投稿43回目

                                                                                                                2020年2月3日記

 2020年2月3日衆議院予算委員会辻元清美議員の安倍総理との質疑が出色であった。この投稿の表題にも引用したが、「言っていることを信用できる総理大臣がいる国になりたい」というテーマで、桜を見る会前夜祭の脱法行為疑念についての一問一答だ。

 これまでの経過では、関心のある多くの良識ある国民が、前夜祭は政治資金規正法に定めた収支報告書への不記載違反であるし、買収か寄付の点で公職選挙法違反疑念があると思っているが、この日の辻元議員は、前夜祭の収支報告未記載に絞って一問一答で総理を問い詰めた。途中で棚橋委員長の差配に対する混乱もあったが、ベテラン辻元議員のすごみで棚橋委員長もおとなしく差配した印象だった。

 辻元議員曰く、
1. 後援会主催の地元での新年互例会では、会費を徴収し数百人規模での会食付きパーティーをきちんと収支報告書記載をしているのに、全く同じ形態の桜前日前夜祭はなぜ未記載で良いとしているのか。


2. 政治資金規正法を率先して遵守すべき総理大臣が、脱法行為を疑われる手法を正当化してよいと思っているのか。


3. 参加者とホテルの直接の収受との説明の根拠がホテル領収書というのであれば、疑念を晴らすため領収書受領者の頼んで領収書を国会に示せば説明の正当性が証明できるのに、なぜその指示を事務所にしないのか。


4. 5000円問題も同様で、ホテルに明細書を再発行してもらえれば証明できるのに、なぜ頑なに実施しないのか。

 

 丁度、2月1・2日の週末にブログに記載しようとしていた桜に関する安倍総理説明を突き崩す論点の核心をまさについた辻元質問・追及であった。
 政治資金規正法公職選挙法など、政治活動の透明性、正当性を担保する法律を率先垂範すべき総理大臣の違法・脱法が疑われる行為であり、適法というこれまでの説明ぶり、根拠含め、道義上、社会通念上どう考えているのか、一般社会では全く通用しない説明をどう考えているのかということを投稿しようとしていた矢先に辻元議員がよくぞ国会で質問してくれたという思いだ。

 

 安倍総理の答弁は、これまでの論旨の繰り返しで、「どう思うか」には正面から答えず、「脱法という指摘は当たらない」だとか「領収書回収を指示するか」には「ホテルと参加者間の直接のやり取りであり、口は出せない」とかに終始し、疑念を積極的に晴らす意図は全く感じられず、与党の数の力で強権によってごまかしきる算段であることを強く感じた。

 

 財務省公文書改ざん・行政文書隠蔽、官邸の面会記録隠蔽、防衛省日報隠蔽、厚労省ずさんなデータ比較・統計不正、そして秋からの桜の内閣府公文書隠蔽(まだ認めていないが)やカジノ汚職、高検事長定年延長など、安倍総理官邸が指示したとしか思えない醜聞が列挙できる政権である。この政権が、この総理大臣が言うことが信用・信頼できるかというと残念ながら全く信用・信頼できない。
 「年金は大丈夫」、「自衛隊中東派遣で武力衝突はない」、「70才まで働きたい人は多い」、「アベノミクスは成功している」、「名簿は適切に廃棄した」等々、こんな信頼のできない人を国のトップのリーダーに長きに渡り存在させたことは恥ずかしいし、一国民としても痛惜の念を禁じ得ない。一日も早く何とかしなければ…
自民党内の良識はどうなっているのか、公明党は安倍支持なのか)