社会観察雑記帳 -市民感覚の何かおかしい59—菅政権の終焉で与党自民党および所属国会議員の責任を免責にしてはいけない 通算投稿94回目

菅政権の終焉で与党自民党および所属国会議員の責任を免責にしてはいけない

                                                                                      通算投稿94回目 2021年9月6日記

 

 菅義偉首相が自民党総裁選に出馬せず、10月初めに総辞職する。安倍晋三前政権を引継ぎ、安倍・菅9年間の悪政・悪夢がようやく終わる。菅延命が断たれたのは自業自得で当然の成り行きだが、このことで自民党総裁選がかえって盛り上がり、来たる総選挙に自民党にとって好影響との予測もでている。

 しかし、普通の市民感覚では安倍・菅の理不尽な権力乱用政治(以下にその項目は掲げるが、あまりに多く、かつ、現時点で真相が明らかになっていない)を許してきた与党自民党および所属国会議員の責任は万死に値するほど大きい。

 

 例を2つ挙げる。

【河井夫妻買収事件での党本部からの1億5千万円問題】

〇安倍当時首相の判断であることは明白なのに、ことの真相を公党として明らかにしない、する気もない。一説ではその半分は安倍事務所に渡ったとの疑惑、官房機密費がそれ以上に支出されたとの疑惑もある。

〇検察から証拠書類が返されたら、党として調査の上使途の内容を公表すると約束しておきながら、8月初めに証拠書類返却され1か月経つがその約束が果たされていない。

 

【後手後手および無為無策の新型コロナ対策】

〇3次、4次、5次と感染が拡大するに従い、やはりPCR検査数拡大は必要と認めながら、実際の検査数が伸びないこと、大阪での医療崩壊を教訓に首都圏での医療体制拡充を認めながら、無為無策で第5次感染爆発で原則入院は重症者、自宅療養という名の自宅放置を容認したこと、これらの政策に対し、「おかしい」「違う」として与党自民党から政策変更を実現させていない。(与党なのだから、政策変更させてこそ評価できるのであって、野党と同じように要請はしただけでは意味がない)

 

 モリカケ、桜、黒川問題、河井夫妻買収事件等々、政権およびそのお友達への利便供与としか判断できない案件に対し、ごまんといる自民党国会議員の何人が、真っ当な価値基準でそれを質す、正す行動をしたか。

 官邸の力が強大な時には、「長いものには巻かれろ」とばかりに沈黙を守り、力が弱まってきたら、ここぞとばかりに選挙民にアピールするような輩は信用できないし、議員失格である。

 国会議員なのだから、自分の政治信条、倫理に基づきどのような時も発言・行動すべきで、少なくともこの4年間の沈黙の責任はひら衆議院議員であっても自民党議員にはある。

こうしたことをふまえ、来る総選挙、来年の参議院選挙への投票をしよう。

 

 

≪第2次安倍政権以降の理不尽な権力乱用事案≫

森友学園への不当廉価での国有地払い下げ

 国会での虚偽答弁連発と財務省ぐるみの公文書偽造

加計学園への不透明な獣医学部新設認可(特区制度の首相コネ悪用疑惑)

 国会での不誠実かつ虚偽答弁

〇桜を観る会安倍首相後援者大量招待

 前夜祭含め公選法政治資金規正法違反疑い

〇黒川検事正定年延長のごり押し(強引な解釈変更)

〇河井夫妻買収事件で明るみに出た自民党からの1.5億円供与

日本学術会議会員6名任命拒否(合理的説明できない強権発動という法違反)

〇新型コロナ対策の後手後手対応と無為無策

  PCR検査拡大、水際対策、オリパラ強行開催、医療崩壊対応等々

〇その他として

  平井デジタル大臣の暴言

  国税庁、金融機関に協力要請した飲食店時短等の締め付け

  総務省接待問題と東北新社法違反の見逃し

*メディアの問題であるが、総理会見での官邸要請の1社1問と更問なしルールの容認・常態化