年金生活に入った普通の市民感覚の吐露(時事)-そもそもこれでいいの⑯- 「桜を見る会」モラルハザード考Ⅱ 通算投稿31回目

        -そもそもこれでいいの⑯-「桜を見る会モラルハザード考Ⅱ 通算投稿31回目

 

                             2019年11月25日記す

 

桜を見る会」の政府の対応、主催者安倍総理の説明内容と逃げ回りがひどい。今回世間に明らかになった実態を招いた責任をもって安倍政権の命取りとさせるために、「桜を見る会」の問題点は、「桜を見る会」そのものと安倍後援会問題に分けて、かつ、2019年開催分だけではなく2014年以降の経過を総括・検証することが必要です。

 

以下に事実を解明すべき項目を列挙します。
1.「桜を見る会」そのものの私物化
(1)開催要項と実際の結果の相違を総括したのか
  ①招待者要件(その他各界を代表する方等)の確認方法
  ②予算と執行額との乖離の総括、毎年同額予算を継続した根拠
  ③招待者数の計画(約1万人)と実際参加者(2014年以降1.3万人~2019年1.8万 人)の総括
(2)招待者のチェック
  ①功労・功績のチェック方法
  ②推薦と招待との関係(「とりまとめ」の実際の行政実務内容)

  ③参加者が招待者本人かの確認有無
(3)関係公文書保存関連
  ①内閣府内閣官房の1年未満廃棄分類の論理的な根拠とその正当性
  ②名簿等の電子データを破棄したという嘘の立証
   *こんな嘘を国の官庁業務として正当化させることは断じて許してはならない
  ③「書類破棄したから答えられない」という対応の不当性
   *手元に書類がなくても長年推薦→招待のとりまとめ実務を行っていた経験から答弁できることが多いはず。
   例)推薦されたが招待しない事例の有無(あり得るとの対応は事例なしとしか判断できない)
     氏名、住所、役職(肩書等)の情報聴取で役職欄未記入者の功労・功績の検証方法(答えられないとの対応はノーチェックとしか判断できない)
(4)担当部署である内閣府は「桜を見る会」開催に関する疑惑について、やましいことがなければ、証拠を示して疑惑を払拭しこれまでの経過の正当性を能動的に明らかにすることが義務。今までの対応では、やましい実務をやっていたと認めているようなもので、公僕としてあるまじき対応。

 

2.安倍後援会の脱法行為
(1)前夜祭主催者である以上、2014年~2019年の前夜祭に関するホテル側との交渉経過、合意内容、収支未発生なので収支報告書未記載という論理の正当性を議員安倍晋三として、明確にわかりやすく説明する義務がある。
(2)今回の騒動発覚以降、ニューオオタニへの後援会側からのアプローチの有無
(3)公選法政治資金規正法に対する脱法行為の有無は、事実を明らかにしたうえで議論する段階に入るもの。現段階は事実を明らかにさせる算段を考えるべき。

 

3.野党共同会派疑惑追及チームの課題
 11月25日からチームを本部に格上げして追及を強めるとの報道があるが、これまでの内閣府内閣官房党への合同ヒアリング、衆参内閣委員会でのやりとりを聞いている限りでは、追及チーム側にも課題はある。
(1)議員によっては、自らのパフォーマンスを示したいがための発言と思われる議員もいるので、ここは各党論客を絞って対応すべき。(例えば田村智子議員に多くの質問時間を与えるとか)
(2)議論は、証拠の積み上げで追及していくことが有効であり、はじめから公選法政治資金規正法違反ありきでの発言はかえってマイナス。(いかに内閣府のこれまでの業務がずさんであったか、安倍後援会のおごりがひどいものかを証拠の羅列で示していくことが大事)

 

追及チーム(本部)には、是非、論理的で説得力ある論旨、事実に基づく証拠・証言によって真実を明らかにさせ、お友達優遇、権限私物化が目に余る安倍政権を追い詰めていってほしいものです。