年金生活に入った普通の市民感覚の吐露(時事)-そもそもこれでいいの⑰- 桜を見る会疑惑はじめ最近の安倍政権の膿を斬る     通算投稿32回目

                                           -そもそもこれでいいの⑰-
桜を見る会疑惑はじめ最近の安倍政権の膿を斬る    通算投稿32回目

                                                                                                          2019年12月7日記す

 

 臨時国会が閉会します。日米貿易協定批准を交渉内容の不透明さをエビデンス(証拠や文書)で明らかにしないまま、多数の力で承認採決をし、政権としての最低限の目的はクリアした格好です。


 しかし、2名の大臣辞任、英語大学入試変更の延期と続き、最後は「桜を見る会」疑惑が発覚し、政権の説明責任、姿勢が問われています。政権の態度、姿勢、説明内容は全く納得できるものではありませんし、論理的整合性もありません。こんな状況を許していってしまっては、子供たちに示しもつきませんし、日本らしい信頼を土台とした社会構造が破壊され、民主主義が崩壊してしまいます。


 私たち国民は、今回の政権の・政府の対応を忘れることなく引き続き質すとともに、来る選挙で意思を表明することが重要だと思います。

 

以下に、「桜を見る会」疑惑について、現時点の総括を述べ、最後に、少々長いですが桜以外の事象の問題点=膿を列挙します。

桜を見る会」疑惑現時点(2019年12月8日)時点の総括

 「桜を見る会」疑惑は、田村智子議員はじめ野党追及本部側は直接証拠、状況証拠の数々を示して疑問点を質疑していることに対し、政府側は本人の安倍総理は国会一問一答には対応せず、菅官房長官内閣府内閣官房責任者として断言する答弁はせず、「と聞いている」に終始したり、官僚作文を読むだけの対応。内閣府の事務方は、国会での官房長、審議官、追及本部ヒアリングでの参事官、課長の全員、誰もが論理的でない理屈を振りかざし、かつ証拠を示さず口頭または作成メモで対応している。

 政府側は、自身が主張していることが事実であるならば、証拠の文書や記録を正々堂々と示して正当性を説明すれば、それが法的にも倫理的にも許容されることであれば即解決すること。
 政府側は、当然そんなことはわかっているはずだが、証拠を示せない不都合な事実があることと、初動で嘘を言ってしまったこと(名簿等関係書類破棄など)の責任をとりたくないことから、とんだ茶番を進行させているとしか思えない。

 ここまで、政府側が隠すのであれば、これは民主国家を否定する政府・与党の意思と断じざるを得ず、私たち国民側はこの対応や隠された意思を忘れることなく、年明けの通常国会での質疑につなげることと、加担した官僚を許さないこと、沈黙を守っている自民党議員に選挙で相応の罰を受けてもらうことを実行しなければならない。

 

臨時国会で発覚した安倍政権の膿 列挙
1. 菅原経産大臣は公選法違反に関する説明を行っていない
  菅原元大臣は説明行わないどころか1カ月国会欠席、雲隠れ
2. 河井法務大臣も妻の案里参議院議員ともども公選法違反に関する説明を行っていな

  い
  河井元大臣、妻案理議員も説明を行わないどころか1カ月国会欠席、雲隠れ
3. 安倍総理(総裁)、二階堂幹事長は菅原、河井両議員へ党幹部としての説明責任果

 たせとの指導・指示を行わない

 

4. 大学入試改革の英語民間試験導入、国語記述式導入に関し、文科省の準備不足にも

 かかわらず、実施を強行突破しようとする姿勢が対象者(受験生)本位ではない

 

5. 日米貿易協定の国会承認を本国会で成立させるため強引な審議強行、採決
(未解明な疑問点)
(1) 自動車、自動車部品の関税が撤廃を前提に継続交渉とは締結した協定文書のなか

  のどこに書いているのか。政府答弁の個所は撤廃について継続交渉であり、米国は

  撤廃するかしないかも今後の交渉マターとのスタンスとしか読めない
(2) 自動車の追加関税を課さない、発動しないというトランプ・安倍会談での確認の

  日本側議事録メモも提示しない
(3) 牛肉のセーフガード見直しルールがTPP11のルールに比べ大幅に米国有利な協定

  =TPP11を上回る米国優遇を認めない

以上の主要論点に対し、証拠である文書も示さず、政府を信用しろとの対応はおごりそのもの

 

6. 桜を見る会疑惑解明に対し、政権が行う挑戦的な真実隠し行動の数々
(1)11月8日予算委員会田村智子議員質問への虚偽答弁
 安倍首相:主催者として挨拶や接遇を行うのみで招待者選定には関与なし

      (後援会バス17台での参加の事実に対し)
 菅官房長官:金額増加の要因はセキュリティ対策強化が主なもの
 内閣府官房長:名簿は使用目的終了をもって遅滞なく廃棄した
        開催要項のとおり各府省のみからの推薦を内閣府でとりまとめ招待し

        ている(政党、政治家からの推薦はあるのかに対し)
        各界の功労・功績のある方々を広く推薦してもらっている
(2)安倍政権の2013年から参加人数、決算金額増加に関して
     金額はセキュリティ対策、人数は広く市井の功労者を招待と事実の些末な部

   分をさも大きな要因のように答弁した
(3) 安倍後援会ツアーに対し
   ●前夜祭は参加者とホテルとの直接決済で後援会収支は発生しないとの嘘
   ●会費5千円はホテルの配慮との嘘
   ●見積、明細書等ホテル側からもらっていないという嘘
   ●当日開園前にバス17台で会場入りする理由がセキュリティ対策という無理な理

   屈
(4) 招待区分60を総理枠と認めない件
   理由が招待状発送のために便宜的に付けた番号で、書類を廃棄した現段階では正

 確なことがわからないという嘘(内閣府課長から官房長、官房長官、総理まで発言)
(5) 名簿はじめ関係書類を保存1年未満文書として破棄したという
   ●そもそも廃棄していないのに、廃棄したとしてしまった嘘(よほど明らかにで

   きない事実が記載されているのか?)
   ●1年未満の理由が個人情報や使用目的終了だが、招待者が本来の功労・功績者と

   いうことからすれば、むしろ昔のように長期間保存が筋
   ●電子データの廃棄日時を開示しない理由が意味不明(担当者の記憶で5月10日に

   は確実に廃棄していることが確認されたので、ログは調査しない)=電子データ

   は自治は廃棄されていない
   ●電子データの復元はできないという嘘
(6) 反社会的勢力、ジャパンライフ元会長招待の件
   ●反社の招待が事実であれば、誰の区分で誰がどのような結びつきで招待名簿に

   載ったのか、相伴で来たのか、偽造招待状で来たのか、調査の上事実を明らかに

   することが主催者の義務にもかかわらず、全くそのそぶりをみせない
   ●ジャパンライフ山口元会長は、1980年代から政界との関係、マルチ商法被害が

   明らかとなっている人物であり、2015年になぜ総理枠で招待状が発信されたの

   か、事実関係を明らかにすることが政府の義務。
   ●消費者庁の内部文書の「政治的背景」「慎重に対応」などの意味するところの

   解明も必須(2014年時点でも政界パイプの存在が疑われる)