地球沸騰化に直面している時、プーチンよ戦争を、岸田文雄よ原子力発電回帰を行っている場合か
2023年10月13日記
2023年7月27日国連グレーテス事務総長は、「地球沸騰化の時代に入った」とコメントしたが、多くの科学者・研究者はこの事態を予測し警鐘を鳴らしていたにも関わらず、世界規模での危機感共有、対策実施なしに時間だけ推移している。
産業革命以降平均気温が1.1℃上昇している現段階で、気候変動により気候システムが激変する臨界点(後戻りが不可逆)はあとちょっとのところに至っているし、臨界点を迎えるタイミングが早まるとしている論説が一般的となっている。
パリ協定の1.5℃上昇に抑える目標を達成しても、次の6つの事象の臨界点を超えてしまう可能性があるとの研究報告もある。
北極圏の永久凍土融解
グリーンランドの氷床融解
ラブラドール海の対流の変化
バレンツ海の海氷融解
熱帯サンゴ礁の死滅
西南極の氷床融解
このような危機的状況に置かれている運命共同体地球の人間界で世界および日本での政治の蛮行・愚行を行っている場合ではないと憂う事柄を挙げる。
1. ロシア・ウクライナ戦争、パレスチナ・イスラエル戦争をやっている場合か
独裁者プーチンの独断で始まったウクライナ侵攻、ロシア国民がプーチンを大統領権力から降ろし、早々に侵略行為から撤退すべき。
ハマスの蛮行は、歴史的、宗教的、思想的背景が複雑に絡み合っているため軽々なことはコメントできないが、一般市民を巻き込む戦争行為、虐殺、報復としてのイスラエルの無差別攻撃は許されるものではない。両陣営の人間としての良心に訴えたい。一般市民を巻き込むなと。
2.エネルギー供給確保政策の倒錯
ア. 福島第一の偶然による東日本壊滅回避を全く教訓とせず、あろうことか60年超の稼働も認める政策を強行する愚行。
イ. 原子力発電は順次廃止が地球規模での流れであり、それに逆行する日本はいずれ世界から相手にされなくなる。
ウ. 太陽光、風力、地熱等再生可能エネルギーの開発が全くの周回遅れで暗澹たる思い。技術大国日本はどこにいったのか。
(2) アルプス処理汚染水海洋放出の愚行
ア.汚染水海洋放出も、デブリに触れた汚染水をアルプスで処理し、希釈して放出している事例は世界にはなく、現在敷地内にある処理済みと強弁している在庫の70%は再処理、再々処理が必要とのこと。トリチウム以外のデータの開示もなく、東電や環境省のサンプルだけでは信用に欠ける。第三者・国の検査・チェックを受け入れる、海洋放出以外の選択肢(巨大プール貯蔵、モルタル固化等)を再度取り入れるなどの施策を行うべき。