社会観察雑記帳 -市民感覚の何かおかしい㉟- マイナンバーカード更新手続きの非効率・不合理性を訴える 通算63回目投稿

社会観察雑記帳 -市民感覚の何かおかしい㉟-        
   マイナンバーカード更新手続きの非効率・不合理性を訴える 

                       通算63日目投稿 2020年8月18日記

 

 国がポイントまで付けて普及推進しているマイナンバーカードだが、私は既にカードを保持しe-Taxなどに活用している。更新期限が10月なので、8月14日に「マイナンバーカード電子証明書有効期限のお知らせ」が区役所戸籍課から届いた。中身は、引き続き電子証明書利用希望の場合は更新手続きの案内、その場合は事前予約が必要でその際に使用する予約ID、パスワード連絡と事前予約手続き(インターネット、専用ダイヤル)方法であった。

 しかし、この案内、お役所仕事の典型のような非効率・不合理に満ち満ちている。
まず、誕生日の3か月前から事前更新できるとの文言があったが、届いたのは8月14日と誕生日が2か月を切ってからという不合理。ただ、こんなのはかわいい不合理で、案内に沿った予約が全く取れない事態をどう修正しようとしているのか市行政の姿勢が見えない。
 
 推測だが、市行政としてもコロナ禍で国の政策の実務が有無をいわさず現場に降りてきて人手がとられていること、マイナンバーカードに関しては総務省の普及拡大キャンペーン実施中で新規取得者が急増し、その手続き業務が現場に降りてきていることなどが考えられるが、既取得者でわざわざ事前更新案内を出している者が、案内通りの事前予約が全くできないとは論外の不合理である。以下、ここ数日経験したことを記す。

 

 8月15日に早速ネットで事前予約をするべく案内に沿って専用ページにアクセスすると、翌日から9月20日過ぎまでのカレンダーで予約可能な日はゼロ、すべて×の表記。翌16日も同様にアクセスすると、9月の×の日が1日増えただけで予約できず。
 何かおかしいと思い、17日の月曜に専用ダイヤルでの予約に切り替えて問い合わせた。このフリーダイヤルは5分位待つだけでオペレーターにはつながったが、ID、パスワードを知らせると、どうもオペレーターもネットの同じ画面を見ているようで予約は取れないとのこと。双方向でのコミュニケーションができるのでオペレーターにいろいろ聞いてみると驚くことがわかった。

 横浜市のシステム上40日後までの予約しかできないこと、どの区も同様予約はとれないこと、毎日午前零時に40日後の予約が解禁になるが零時到達即埋まること、専用ダイヤルでの予約も同じシステムでしかできないこと等々、オペレーター対応は丁寧であり、彼女にあれこれいっても仕方ないので電話は切ったが、行政に対する怒りはふつふつと湧いてきた。
17日と18日の境の零時10分にアクセスしてみたが、9月27日日曜まで×、28日はまだ受付前の状態。

 

お役所仕事の典型の非効率・不合理と言う根拠
1. わざわざ発行数が限定的な既所得者への案内にもかかわらず、予約が全く取れない状況を放置しているとしか思えない対応
2. 40日間しか予約できないというシステム上の課題が明確にもかかわらず改善しようとする姿勢が見えない対応
3. 区役所の受付体制が少ないという事情が考えられるが、それを補完するのがシステムのはずなのにその改善をしない姿勢

 

こうした事態を放置していたら、大都市のマイナンバー取得者は更新しない人数が増え、政府の思惑がはずれるのではないか。
したがって、40日後までの予約というシステムを改修し事前希望予約者は時期が選べなくても必ず予約できるようにするとか、更新希望者は郵送で順番に更新できるしくみを新設するとか、解決策を早急に出さないとマイナンバーカードを脱退する人が増えるだろう。
これは、横浜市の問題というより大都市の問題ではないか。